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旅籠町

はたごまち
名詞
1
標準
文例 · 用例
蝙蝠が黒く、見えては隠れる横町、総曲輪から裏の旅籠町という大通に通ずる小路を、ひとしきり急足の往来があった後へ、もの淋しそうな姿で歩行いて来たのは、大人しやかな学生風の、年配二十五六の男である。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
その時|旅籠町の通の方から、同じこの小路を抜けようとして、薄暗い中に入って来たのは、一|人の美少年。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
父も母も誰も知らず、諸国漫遊の途次、一昨年の秋、この富山に来て、旅籠町の青柳という旅店に一泊した。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
加賀からも、越後からもね、おい、泊懸の参詣で、旅籠町の宿屋はみんな泊を断るというじゃあねえか。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
あれから旅籠町へ抜けて、東四十物町を突切って、橋通りへ懸って神通を飛越そうてえ可恐い逸れ方だ。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
ドコドコドンドン、ヒュウヒョロヒョロと、朝ごとに角兵衛獅子の囃子がその柳原お馬場の近くの旅籠町からわびしく流れだして、西に東に江戸一円へ散らばっていくのでした。
死人ぶろ 右門捕物帖 青空文庫
5 目ざしたのは、柳原お馬場に近い神田の旅籠町です。
死人ぶろ 右門捕物帖 青空文庫
「見せいッ」 奪い取るようにして手にしながら調べてみると、なつ、ちか、くに、はつ、うめ、なぞ十二、三人の名まえを連ねた孫太郎虫の売り子たちは、神田旅籠町の安宿八文字屋に泊まり込んでいることがわかりました。
闇男 右門捕物帖 青空文庫