寝付き
ねつき
名詞
標準
文例 · 用例
だいぶ前から不眠症にかかって催眠剤を摂らねば寝付きの悪くなっていた彼は、秋近の夜の眠のためには、いよいよ薬を強めねばならなかった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
葉子は何を原因ともなくそのころ気分がいらいらしがちで寝付きも悪かったので、ぞくぞくしみ込んで来るような寒さにも係わらず、火鉢のそばにいた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
わたくしは午前二時の時計の音を聞いて、それからようよう寝付きました。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
――眠れない時は、時計の音を数へてゐると間もなく眠れる――幼い時分から寝付きの悪い私は小さい時分よくそんな事を母に教へられた。
— 牧野信一 『痴想』 青空文庫
貞「へえ有難う、暖かでげす」 といったぎりぐう/\と好い心持に寝付きました。
— 三遊亭圓朝 『真景累ヶ淵』 青空文庫
「子刻(十二時)が鳴ってから寝付きましたから、丑刻(二時)近かったかも知れません。
— 八五郎の恋 『銭形平次捕物控』 青空文庫
トリガーセンは10日間寝付き、一種の昏睡状態でみんなを心配させたが、ジュリアン先生はすぐ良くなると予言した。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫