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来坊

らいぼう
名詞
1
標準
文例 · 用例
私などただ旅の風来坊の無責任な直感だけで言ふのだが、やはり、もうこの辺から、何だか、津軽ではないやうな気がするのである。
太宰治 津軽 青空文庫
「時も時、草木も眠る丑満の、所もあろうにわが山門に、紛れ込んだる慮外者、熱に浮かされ夜な夜な歩く、夢遊病者か風来坊か。
織田作之助 猿飛佐助 青空文庫
出船入り船帆影も繁き石の巻からそのお城下までへは、陸前浜街道を一本道に原ノ町口へ抜けて丁度十三里――まさかと思ったのに、およそ退屈男程気まぐれな風来坊も稀でした。
仙台に現れた退屈男 旗本退屈男 第七話 青空文庫
颯々として背を吹きなでるその初秋のわびしい街風をあびながら、風来坊の退屈男は飄々乎としてどこというあてもなくさ迷いました。
仙台に現れた退屈男 旗本退屈男 第七話 青空文庫
身共はな、ウフフフ、ご覧の通りの風来坊よ。
日光に現れた退屈男 旗本退屈男 第八話 青空文庫
みんなおれたちみたいな風来坊ばかりじゃろうがな」「ええ、それはそうですけれど……」「毎日|文を書いたり、たまにはいろ男にも会うたりせねばならんゆえ、それが忙しいか」「まあ、憎らしい……」 紅をうめたような笑くぼをつくって、甘えるように笑うと、女は、そっと目で言った。
佐々木味津三 山県有朋の靴 青空文庫
身許保證(土地借入、草庵建立について)には悩まされた、独身の風来坊には誰もが警戒の眼を離さない、死病にかゝつた場合、死亡した後始末の事まで心配してくれるのだ!
種田山頭火 行乞記 青空文庫
断層 (風来坊の感想)┌個人的反省└社会的考察十月廿二日 晴。
種田山頭火 其中日記 青空文庫