空輪
くうりん
名詞
標準
文例 · 用例
程なく、宇治山田の米友は、その巨大な五輪の石塔の上へよじ上り、力を極めて、その空輪を動かしはじめました。
— 白骨の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そこで、宇治山田の米友が、高さ二丈を数える巨大な五輪塔の上によじのぼって、その風大の上に足をふまえて、頂上の空輪を取ってのけようとする努力には、彼の持っているあらゆる力が一時に加わりました。
— 白骨の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そうしてこの男は、双の腕に満身の力をこめて、満面に朱をそそぎ、五輪の塔の空輪をグラグラと動かしました。
— 白骨の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
タトエバ伏見区竹田内畑町ニアル安楽寿院五輪塔、水輪ガ下ノ方デ細マッテ壺形ニナッテオリ、火輪ノ軒ノ反リガ厚ク、ヤダルミノ工合ガ風輪空輪ノ形ト共ニ鎌倉中期カラ後期ニ移ル頃ノ代表的ナ遺品デアルト、川勝政太郎氏ガ述ベテイルアノ作品、アレナドハドウデアロウカ。
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫