苅頭
苅頭
名詞
標準
文例 · 用例
今度は小男が勝つたと見えて、赭顔が笑つて五分苅頭をさすつてゐる。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
呼び出されて、いつも通り二階へ行くものと思っていたら昇り口を通りすぎ、主任が先へ歩きながら、「おっかさんが見えてるんだが……」 立ち止って、グルリと平手で五分苅頭を撫で、「――会いますか」 厭わしさと期待の混り合った感情が自分を包んだ。
— 宮本百合子 『刻々』 青空文庫
五分苅頭の面桶顔、柴栗を押つけた様な鼻と鼻にかゝる声が、昔の耽溺を語って居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
五分苅頭で紋付羽織でも引かけた体は逞しく顔は子供した若者が、此村からも彼村からも府中に集まる。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
其処には五分苅頭の色蒼ざめた乞食坊主が Preside して居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫