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泡沫

うたかた異読 ほうまつ・うたがた
名詞頻度ランク #38709 · 青空 190
1
標準
bubble on surface of liquid
文例 · 用例
船と船とが行き合ふと、緩かな汽笛が響いて、よどんだ水がうねりとうねりの間でせせ笑ふやうに白い泡沫を立てたりした。
南部修太郎 修道院の秋 青空文庫
どこをつかまえるようもない泡沫の海におぼれんとする時に私の手に触れるものが理学の論理的系統である。
寺田寅彦 相対性原理側面観 青空文庫
しかし科学の世界ではすべての間違いは泡沫のように消えて真なもののみが生き残る。
寺田寅彦 科学者とあたま 青空文庫
赤熱した岩片が落下して表面は急激に冷えるが内部は急には冷えない、それが徐々に冷える間は、岩質中に含まれたガス体が外部の圧力の減った結果として次第に泡沫となって遊離して来る、従って内部が次第に海綿状に粗鬆になると同時に膨張して外側の固結した皮殻に深い亀裂を生じたのではないかという気がする。
寺田寅彦 小浅間 青空文庫
泡沫が飛んで、傾いた舷へ、ぞろりとかかって、さらさらと乱れたのは、一束の女の黒髪、二巻ばかり杭に巻いたが、下には何が居るか、泥で分らぬ。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
』との豫言は、偶然にも其通りになつて、是等の寳物があつたばかりに、昨夜は印度洋の惡魔と世にも恐る可き大海賊の襲撃を蒙り、船は沈み、夫人は行衞を失ひ、吾等も何時救はるゝといふ目的もなく、浪に揉まるゝ泡沫のあはれ果敢き運命とはなつた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
が、またこの折には、あちらでも、こちらでも、ひそひそ話が泡沫に成って湧いたから、さまでに憚るでもなかったので、はっきりと聞えたのである。
泉鏡花 露萩 青空文庫
……實は、一寸下りて蕎麥にしたい處だが、かけ一枚なんぞは刹那主義だ、泡沫夢幻、つるりと消える。
泉鏡太郎 麻を刈る 青空文庫
作例 · 標準
例句
2
標準
ephemeral
作例 · 標準
例句