明かり先
あかりさき
名詞
標準
文例 · 用例
実をいへば詩集「月に吠える」出版の時、序文を是非蒲原有明先生にたのみたく再三書簡を以て懇願したるも返事を下さらないので、遺憾ながら意を果さなかつたやうなわけです。
— 萩原朔太郎 『蒲原有明に帰れ』 青空文庫
狐の顔が明先にスッと来て近くと、その背後へ、真黒な格子が出て、下の石段に踞った法然あたまは与五郎である。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
」「お父さん、お父さん、榊原――俊明先生です。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
」 柄杓とともに、助手を投出すと斉しく、俊明先生の兀頭は皿のまわるがごとく向かわって、漂泊の男女の上に押被さった。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
武田信玄が曾我五郎の生れ代りなどとは余り作意が奇抜で寧ろ滑稽だが、宋の蘇東坡は戒禅師の生れ代り、明の王陽明は入定僧の生れ代り、陽明先生の如きは御丁寧にも其入定僧の屍骸に直に対面をされたとさえ伝えられている。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
茶山は「四明先生告老、藩主加賜以金、燕喜之辰、余亦与会、賦此奉呈」として七律を作つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
これは標題の示す通り、かの『捜神記』の後編ともいうべきもので、昔から東晋の陶淵明先生の撰ということになって居りますが、その作者については種々の議論がありまして、『捜神記』の干宝よりも、この陶淵明は更に一層疑わしいといわれて居ります。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
実際渋谷の家も千駄谷の家も表は向日葵で輝いてゐた、蒲原有明先生の如きもこの花を当時の新詩社の象徴だつたとして囘顧し居られる。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫