年がら
ねんがら
名詞
標準
文例 · 用例
来年がらみんな競馬さも出はるのだづぢゃい。
— 宮沢賢治 『風の又三郎』 青空文庫
えい、冷たいままで勝手におれ、年がら年中冷たい雪を冠っておるのがいいのさ。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それにこっちには仕事の勤めというものがあるし、年がら年中、そうべたくさする嚊の相手にばかりなっちゃいられませんからなあ。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
もっとも年がら年中医者の攻撃ばかしやっていたわけではない。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
年がら年じゅう警察のいすに腰をかけて、ひとが外国行の旅券を受け取っていくのをながめている、これがわたしの持ってうまれた運なのだ。
— LYKKENS KALOSKER 『幸福のうわおいぐつ』 青空文庫
もの静かな老嬢は、生きているときは、年がら年じゅう家の中の同じ場所だけをゆっくりと動きまわっていましたのに、死んだいまとなって、このひろびろとした国道を真一文字に走って行くのでした。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
男の兄弟も多勢あるのに、どれもこれもやくざで、年がら年中たかられてばかりいるのよ。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
御名物のお殿様でごぜえますから、直に申しまするが、名前は人好し長次、まとまった金がころがりこむと、じきにうれしくなって人にバラ撒いちまいますんで、この通り年がら年中文なしのヤクザ野郎でごぜえます」「わはは。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫