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斜め下

ななめした
名詞
1
標準
文例 · 用例
なにしろ、一同、生れて初めて見た截断刃、大斧、粉砕機などに仰天し戦慄し畏怖しきっているのだから、突然、しゅうしゅうと斜め下ろしに吹きまくって来た亜硫酸瓦斯の悪気流には、全くのところたじたじたじとなったにちがいない。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
下の一つもだいたい同じ形だが、その方向だけは斜め下になっていて、創底は胸腔内に入っていた。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
斜め下には、教会堂の尖塔も鋭く、空に、つき刺さって、この通俗的な抒情画を、更に、完璧なものにしていました。
田中英光 オリンポスの果実 青空文庫
女の足をとめた所から少し斜め下の、高くハメ込んである小さい硝子窓の中に――男と女の薄い影が動いている。
小林多喜二 工場細胞 青空文庫
が、さうすると、丁度結局舟は斜め下流に、カーブにかゝつて向ひ側につくことになるのだつた。
小林多喜二 防雪林 青空文庫
(あれが反対なら、脇構えなのだが) そう、刀を自分の右脇に取り、切っ先を背後にし、斜め下にし、刀身を相手に見えないようにし、左足を一歩踏み出したならば、五法の構えの一つ、脇構えになるのであるが、左門の構えは、反対なのであった。
国枝史郎 血曼陀羅紙帳武士 青空文庫
議論や問答の間に於てさえ、菊池君の眼は相手の顔に注がれずに、況んや相手の眼には猶更注がれずに、何処かわきの方に、多くは斜め下の方に、ぼんやり向けられてることが多い。
豊島与志雄 最近の菊池寛氏 青空文庫
今井氏が愛撫してる竹田の山川画で、その斜め下の花瓶には、寒菊が清楚に活けてあった。
豊島与志雄 無法者 青空文庫