病児
びょうじ
名詞
標準
sick child
文例 · 用例
――いづこにか病児啼き、ゆめはしたたる。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
いづこにかすずろげる春の暗示よ……陰影のそこここに、やや強く光|劃りて息ふかき弧燈枯くさの園に歎けば、面黄なる病児幽かに照らされて迷ひわづらふ。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
その湿めらへる声の中覇王樹の蔭に蹲みて日向ぼこせる洋館の病児の如く泣くもあり。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
あたたかにうち黄ばむ写真屋の古きならびは、半盲目の病児らの日向ぼこをば見るごとく、掲げたる鈍き写真のうちにくはせ者の女役者の顔のみ白く、罎ならぶ※のそば、露台にダアリヤの花ただひとつ赤けれども、なべてみな色もなし、入口の静かなる空椅子のうへに、みよりなき黒猫ぞひとりまた背を高めたる。
— 北原白秋 『浅草哀歌』 青空文庫
笛は鳴る、夜の笛より昼の音色のわびしさを、公卿の物の哀れよりも弥さらに病児の温かいその吐息を、私の神経は悲しむ、而して葱のあたまに縺るる白い羽虫のやうに羽ばたく。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
なるほど、夫人の姿は見えず準之助氏だけが、病児の顔をじっと見詰めながら、枕元の椅子に腰をかけていた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
三 準之助氏の言葉に、新子も肩をすくめながら、病児がともすれば熱のために、払いのけようとする蒲団を、そっと小さい胸の上にかけて、その下に手をさし入れて、「こうして、さすって上げましょうね。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
夜なども、馬のことが気になってろくろく眠れないというような具合で、伝平は、母親がその病児を養うようにして馬の面倒を見ているのだった。
— 佐左木俊郎 『馬』 青空文庫
作例 · 標準
熱が高いので、今日は学校を休ませます。病児保育を探さないといけません。
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先生、この病児の親御さんは、いつ頃お迎えに来られますか?
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残念ながら、この病児はまだ回復の見込みが薄いようだ。
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