漑
漑
名詞
標準
文例 · 用例
荒地に水を漑ぐを得、これに樹を植えて植林の実を挙ぐるを得ば、それで事は成るのであります。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
その隧道を通って、この湖水の水が沼津の方に落ちまして、二千石|乃至三千石の田地を灌漑しているということを聞きました。
— 内村鑑三 『後世への最大遺物』 青空文庫
その隧道を通って、この湖水の水が沼津の方に落ちまして、二千石乃至三千石の田地を灌漑しているということを聞きました。
— 内村鑑三 『後世への最大遺物』 青空文庫
ポプラの梢を越して、多那川の灌漑地帯の田や畑地が見え、左寄りに東京から相模へ往来する電車の線路が見え、橋の両岸に町になりかけの人家が蝟っております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
櫟林は、丘の上では果樹園や花畑の背後を囲みながら学校教職員の舎宅のある段と、学園の建物のある段と、その下の多那川べりの灌漑地帯の田畑の平地と、三段になっている地層を抱きかゝえるように多那川の岸にまで立ち続いております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それが田畑を灌漑して、また集って多那川に落ちるその小さな流れであります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
泉はまるで一つの灌漑の水路のように勢よく岩の間から噴き出ていた。
— 宮沢賢治 『泉ある家』 青空文庫
この氷河が消失して、従って新疆地方に灌漑する川々の水量が少なくなり、そのために土壌がかわき上がって今のような不毛の地になったらしい。
— 寺田寅彦 『ロプ・ノールその他』 青空文庫