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応誰

おうだれ
名詞
1
標準
文例 · 用例
抽象論としては一応誰にも納得されるだけに、私たちはこの女と仕事の問題を、注意ぶかくしらべる必要があるのだと思います。
――女も仕事をもて―― 現実の道 青空文庫
(すばらしい女だ) 東京湾を出てからこの方、銀座通りもない海上をこうして小笠原列島の南端にちかい父島までやって来たことだから、若い女なら一応誰でも美人に見えるはずであったが、そんな割引をしないでも、たしかにかの女は美しかった。
海野十三 地球を狙う者 青空文庫
平和的交渉論は、一応誰しも賛同するところであったが、この主張の弱点は、その具体的手段が見付からないことだった。
海野十三(丘丘十郎) 地球発狂事件 青空文庫
それも反対、色の白い好男子でござった」「一応誰何なされたであろうな?
国枝史郎 善悪両面鼠小僧 青空文庫
だから良人が手を下したのではないかという疑いは一応誰しも持つであろう。
宮本百合子 作家のみた科学者の文学的活動 青空文庫
併し、一応誰しも思ひつく的の方面から、探りをおろして見る必要があらう。
折口信夫 まといの話 青空文庫
ただニヤニヤと笑いながら、しかも酒に酔っぱらって、法本がニセの貴族を仕立てて小夜子サンをかくまう計画をもっているよともらしただけでは一応誰を裏切ることにもならないばかりでなく、むしろ双方から味方と思われる可能性の方が多いことも計算に入れているのです。
坂口安吾 裏切り 青空文庫
とどのつまり、やはり、これは一応誰か然るべき者か上役の者に来てもらわなければ、この死骸をこうして置いていいか、それともべつな処分をするか、どうにも去就がつかないということになります。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫