呼び交わす
よびかわす
動詞-五段-サ行
標準
to call each other's names
文例 · 用例
いつも通り女中に混って敷台へ送りに出た雛妓とわたくしとの呼び交わす声には一層親身の響きが籠ったように手応えされた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
趣味もなく、理解もない人を、同じ国民と呼び交わすよりも、むしろ国を異にし、語を異にし、又習慣に何等の差あるにしても、今ここにある人々の間におることの、遥かに愉快なのを、私はついに忘れることが出来ない。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
」と呼び交わす二人の男女になっていた。
— 豊島与志雄 『溺るるもの』 青空文庫
ただ数隻の漁船が海上に点在しているだけで、ときどき微風が、呼び交わす漁夫の声を運んできた。
— FRANKENSTEIN, OR THE MODERN PROMETHEUS 『フランケンシュタイン』 青空文庫
都へ来て島原の太夫を知らんというは話にならんテ、なあ溝部」「それに違いない」「それ見ろ、一度この中へ入って済度を受けてみんことにゃ、世の中の人情というものの極意がわからん」 壬生と島原とは呼び交わすばかりの間である。
— 壬生と島原の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「おーい」「おーい」 高いところの七兵衛と兵馬、谷の中の金掘り少年と呼び交わす。
— 白根山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「さらば――さらば――」呼び交わす船と陸との間は、見るまに波の距離がひろがってゆく。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
「霽れたぞ」「起きろ」 其処此処の岩間の蔭や木蔭から這い出して、身を伸ばした武者どもが、口々に、そう呼び交わすと、どこに昨夜を凌いでいたかと疑われるほど、見る見る数百の兵と、数十頭の馬とが、頼朝の身辺にむらがって来た。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
作例 · 標準
離れた場所にいる友人同士が、大声で互いの名前を呼び交わした。
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森の中で迷子になった子供たちは、不安げに親の名前を呼び交わしていた。
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漁師たちは、霧の中で互いの位置を確認するために、名前を呼び交わした。
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