羽風
はかぜ
名詞
標準
breeze caused by wings flapping
文例 · 用例
純白の裏羽を日にかがやかし鋭く羽風を切って飛ぶは魚鷹なり。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
やや時経れば、ほのぼのとして薄明る山際のいろ、黎明の薄樺いろに焼け明るその静けさに、日出づる前か、明鴉かをかをと二羽連れだちて羽風切る、その羽裏いよよ染みたり。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
はっと仰ぐと、アイヌ部落の、そのややうち開けた谿谷の上、海に迫った丘陵の椴松の黒い疎林の、その真っ蒼な空に一点、颯爽と羽風を切っているのは、 あ、たしかに鷲だ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
やや時経れば、ほのぼのとして薄明る山際の色、黎明の薄樺いろに焼け明るその静けさに、日出づる前か、明鴉かをかをと二羽連れだちて羽風切る、その羽裏いよよ染みたり。
— ――長歌体詩篇二十一―― 『観想の時』 青空文庫
銀杏返しの鬢の毛は羽風にあおられて、掻きむしられたように酷たらしく乱れていた。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
大道に人かげ絶えて早や七日、溝に血も饐え、惡蟲の羽風の熱さ。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
唯、縹緲たる理想の白鷺は羽風|徐に羽撃きて、久方の天に飛び、影は落ちて、骨蓬の白く清らにも漂ふ水の面に映りぬ。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
鷺の歌 エミイル・ヴェルハアレンほのぐらき黄金隠沼、骨蓬の白くさけるに、静かなる鷺の羽風は徐に影を落しぬ。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
作例 · 標準
一斉に飛び立った鳩の群れが起こした強い羽風が、私の頬を冷たくかすめていった。
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巨大な鷲が獲物を狙って舞い降りる際、力強い羽風によって周囲の枯れ葉が激しく舞い上がった。
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静まり返った夜の森の中で、フクロウの音のない羽風だけがかすかに耳に届いた気がした。
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