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渾一

こんいつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
自己純化――執着――些末に対する――放下 なりきる生命律――自然律――自由律   ┌自然のながれ                │      リズム自他融合――主客渾一 身心一如 └生命のゆらぎ全と個(私の一考察)あらはれ 個を通しての全の表現。
種田山頭火 一草庵日記 青空文庫
我が武井畫伯の山岳藝術は、日本アルプスの持つ雲霧の變幻や、森林の不思議や、頂上の展望や、すべてが武井氏の情緒と溶け合ひ、呼吸に通ひ、山と人との渾一合體したる、そして日本人が古來から抱いてゐる天然への憧れが、柔かな言ひ難いなつかしい筆趣となつて浮び上つてゐるのである。
吉江喬松 山岳美觀 青空文庫
しかしまた本体界の意志を無差別、渾一体のものとして認めた彼はなんとなく私の心の動揺を静めるようにも思われた。
倉田百三 愛と認識との出発 青空文庫
しかし根拠の原理を離れた世界、すなわち本体界にあって、万物の至上の根源、物自爾としての実在は差別無く、個体としてでなき渾一体の意志である。
倉田百三 愛と認識との出発 青空文庫
この渾一体の意志は下は路上に生うる一葉より、上は人間に至るまで、完全に現われている。
倉田百三 愛と認識との出発 青空文庫
いわゆる、利己、利他の行動は、本来この偉大なる渾一体としての意志の発現ではあるまいか。
倉田百三 愛と認識との出発 青空文庫
いつか書いたようにあれは合作なのだが、その合作ぶりがね、妙な共通の感覚的渾一においてされていて、そういう精神状態でされていて、精神の歓喜像としての作品ですね。
一九四〇年(昭和十五年) 獄中への手紙 青空文庫
あらゆるものの本体を見得る叡智と渾一に成った愛こそ願わしいものです。
宮本百合子 偶感一語 青空文庫