浦波
うらなみ
名詞
標準
(seaside) breakers
文例 · 用例
琴を少しばかり弾いてみたが、自身ながらもすごく聞こえるので、弾きさして、恋ひわびて泣く音に紛ふ浦波は思ふ方より風や吹くらん と歌っていた。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
心ありてひくての綱のたゆたはば打ち過ぎましや須磨の浦波漁村の海人になってしまうとは思わなかったことです。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
うち捨てて立つも悲しき浦波の名残いかにと思ひやるかな 返事、年経つる苫屋も荒れてうき波の帰る方にや身をたぐへまし これは実感そのまま書いただけの歌であるが、手紙をながめている源氏はほろほろと涙をこぼしていた。
— 明石 『源氏物語』 青空文庫
草若みひたちの海のいかが崎いかで相見む田子の浦波大川水の(みよし野の大川水のゆほびかに思ふものゆゑ浪の立つらん) 青い色紙一重ねに漢字がちに書かれてあった。
— 常夏 『源氏物語』 青空文庫
それでも兵馬は気になると見えて、「歓之助殿が九州で、何をやり損ないましたか」「さればだよ、九州第一といわれている久留米の松浦波四郎のために、脆くも打ち込まれた」「え」 兵馬はそのことを奇なりとしました。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そのうち、久留米藩の松浦波四郎は、九州第一との評がある。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
いちめんな敷き砂は、春の浦波のような箒目を描いている。
— 帝獄帖 『私本太平記』 青空文庫
かく行くあひだにある人の詠める歌、「玉くしげ箱のうらなみたゝぬ日は海をかゞみとたれか見ざらむ」。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
作例 · 標準
例句