落とし戸
おとしと
名詞
標準
trapdoor
文例 · 用例
この蜘蛛の巣だらけの部屋の一角には梯子が設えられていて、それを登った先は窓のない尖塔に出るための閉じた落とし戸だった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『闇をさまようもの』 青空文庫
カチっと鋭い音を立てて蓋が閉まると、落とし戸の向こう、頭上の尖塔の永劫の暗黒から、かき回すような柔らかい音が聞こえたようだった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『闇をさまようもの』 青空文庫
窓のない尖塔に上がる梯子には黄色い染みと焦げ目がついていたが、記者の一人が梯子を上り、落とし戸を横に動かして開け、弱々しい懐中電灯の光を不思議な悪臭のする闇に向けたとき、彼が見たのは暗黒と出入口傍に転がる不定形で雑多な屑だけだった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『闇をさまようもの』 青空文庫
数歩後ずさった私の目は足元のリング状の取っ手のついた落とし戸に吸い寄せられました。
— THE ALCHEMIST 『錬金術師』 青空文庫
トリガーセンを襲った様子は、橋を落し、落とし戸を林立させて、狭間から石を投げつけた格好だ。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
「この落とし戸はどこへ続いているのか。
— A Secret Service 『諜報部』 青空文庫
冬の日は釣瓶おとしというより、梢の熟柿を礫に打って、もう暮れて、客殿の広い畳が皆暗い。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
つるべおとしといふ秋の日、早くも山中にて暮れむ。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
作例 · 標準
例句