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前後の見境もなく

ぜんごのみさかいもなく
表現副詞
1
標準
without considering the consequences
文例 · 用例
そしてまた、爪楊枝けずりの職人の息子だということが、章三の自尊心を人一倍傷つき易いものにしていたから、人一倍カッとなって、殆んど前後の見境もなくなるところだった。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
だから、前後の見境もなく、汽車の中でいきなり貴子を殴ろうとしたのだが、しかし、章三の自尊心はそんな向う見ずを彼に許して置くほど、けちくさい自尊心ではなかったから、二三歩行きかけて、急に立ち停った。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
豹一は前後の見境もなく、突っ掛って行ったが、「二度と再びこの店へ来やがると、承知せえへんぞ!
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
常々頭の上らない人に向つて少し勝手な事を言つて見たいとか、それとなく日頃の不平を鬱散させたいとか思ふ時には、彼は前後の見境もなく醉うたやうなさまをしてそれをやるのである。
水野仙子 醉ひたる商人 青空文庫
彼は真青になったが、前後の見境もなく、傍にあった石油缶の空き函を頭の上にひっ担ぐと、二十間ほど向うに見える明るい出入口を目がけて、弾丸のように疾走した。
海野十三 棺桶の花嫁 青空文庫
これはいけないと思って、彼は前後の見境もなく、今まで寝ていた自分の寝床を畳んで横の方に近づけた。
海野十三 棺桶の花嫁 青空文庫
」 その時、縁側から、平馬の、狂犬を咬しかけるような声―― 間柄助次郎、そのひと声に、刺輪で蹴られた悍馬のように、もう、前後の見境もなく、「だあッ!
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
「君は毎晩おれのところへ火を借りに来るじゃないか」 と、貫一はもうたまらなくなって、前後の見境もなく、そんな言葉を吐いてしまった。
烏啼天駆シリーズ・3 奇賊悲願 青空文庫
作例 · 標準
彼は怒りに燃えて、前後の見境もなく相手の胸ぐらをつかんだ。
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前後の見境もなく全財産をギャンブルにつぎ込むなんて、どうかしている。
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彼女は前後の見境もなく、泣き叫びながら雨の中を走り出した。
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前後の見境もなく(ぜんごのみさかいもなく) — 幻辞.com