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怪力乱神

かいりょくらんしん異読 かいりきらんしん
名詞
1
標準
supernatural things
文例 · 用例
しかし統計に関する数理から考えてみると、一家なり一国なりにある年は災禍が重畳しまた他の年には全く無事な回り合わせが来るということは、純粋な偶然の結果としても当然期待されうる「自然変異」の現象であって、別に必ずしも怪力乱神を語るには当たらないであろうと思われる。
寺田寅彦 天災と国防 青空文庫
子不語の名は『子は怪力乱神を語らず』から出ていること勿論でありますが、後にそれと同名の書のあることを発見したというので、さらに『新斉諧』と改題しましたが、やはり普通には『子不語』の名をもって知られて居ります。
子不語 中国怪奇小説集 青空文庫
怪力乱神を語らずとは、孔子も説いている。
白蝶怪 半七捕物帳 青空文庫
ところで、怪力乱神を語りたがる人とても無論、この唯物的合理性本能は持っていようし、殊に今日のように学問の力でお化け退治の一と先ずは済んだ世の中にあっては一通り理論上では御化けを否定は出来るにかかわらず、やはり何となく御化けが好きなのである。
岸田劉生 ばけものばなし 青空文庫
「益満様」 七瀬が、一膝すすんで「只今も、叱られましたところで――怪力乱神を語らずと申しますが、不思議な事が、御病室でござりました」 小太郎も、益満も、七瀬の顔を、じっと眺めた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
往昔、孔子は「怪力乱神を語らず」といわれたるに、予がごとき浅学の者、天地間の大怪たる幽霊、鬼神を論ずるは、孔子もしましまさば、一声の下に呵責し去るはもちろんなりといえども、時勢変遷の今日にありては、またやむをえざるなり。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
武士の気風も弛廃堕落していたんだろう、などといきまくには及ばない、いつどこにでも岩見重太郎や宮本武蔵がいる訳ではなく、武士だって大抵は人間なみの神経を持っていたし、「怪力乱神を語らず」といって、むしろ化物いじりなどは軽忽とされたくらいである。
山本周五郎 風流化物屋敷 青空文庫
けれどそれは怪力乱神を語るに似て、人には語れないものであった。
高橋泥舟 剣の四君子 青空文庫
作例 · 標準
「子不語怪力乱神(子は怪力乱神を語らず)」という言葉の通り、合理主義を重んじた孔子は、道理で説明のつかない神秘的な現象について語ることを厳しく慎んでいた。
怪力乱神の類いを一切信じないという著名な物理学者が、廃屋で発生したポルターガイスト現象を科学的見地から解明しようと本格的な調査に乗り出した。
柳田國男の『遠野物語』には、近代化の波に洗われながらも、東北の寒村で語り継がれてきた怪力乱神にまつわる伝承が、鮮やかな描写とともに記録されている。
「捜査に怪力乱神を持ち込むな。現場の証拠だけが真実を語るんだ」とベテラン刑事に一喝されたものの、私はあの時見た影の正体が気になって仕方がなかった。