取り取り
とりどり
形容動詞名詞
標準
various
文例 · 用例
その女は西村さんの何であろうか……と噂が取り取りであったが、そのうちに、村でたった一軒だけ荒物屋に配達されている新聞に、西村さんの事が大きく写真入りで出た。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
暮れて行く空や水や、ありやなしやの小島の影や、山や蜜柑畑や、森や家々や、目に見るものがことごとく、藤さんの白帆が私語く言葉を取り取りに自分に伝えているような気がする。
— 鈴木三重吉 『千鳥』 青空文庫
鼻と実社会 ――鼻の動的表現(十一) こうして鼻の表現は、その大小、深浅、厚薄取り取りをそのままに、無意識の裡に相手に感応させております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
秋江は二葉亭の熱心なるアドマヤラーの一人として、朝日の忠実なる社員として、我儘な華族の殿様のお守りをするような気になって、気を長くして機嫌を取り取りとうとう退引ならぬ義理ずくめに余儀なくさしたのが明治三十九年の秋から『朝日』に連載した『其面影』であった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
――四つの馬は、鞍上人なく、鞍下に馬なく、青葉ゆらぐ台町馬場の芝草燃ゆる大馬場を、投げ出された黒白取り取りの鞠のように駈け出しました。
— 後の旗本退屈男 『旗本退屈男 第三話』 青空文庫
否、むしろフラウの方がオッカナ、ビックリ仕掛けで、御主人の機嫌を取り取り送り迎えをしておられるように見えました。
— 夢野久作 『奥様探偵術』 青空文庫
ト或る時、某学校で生徒の召募があると塾での評判取り取り、聞けば給費だという。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
「畜生、今度往ったら、一捫着してやらなくちゃ承知しない」お島はそれを考えると、不人情な養母達の機嫌を取り取りして来た、自分の愚しさが腹立しかったが、それよりも鶴さんの目にみえて狎々しくなった様子に、厭気のさして来ていることが可悔かった。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
作例 · 標準
秋の公園には、赤や黄色など取り取りの落ち葉が地面を鮮やかに彩っている。
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パーティー会場には、華やかなドレスを身に纏った女性たちが取り取りに集まっていた。
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ビュッフェ形式のランチでは、和食から洋食まで取り取りの料理を自由に選ぶことができる。
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