銀歯
ぎんば
名詞
標準
silver-capped tooth
文例 · 用例
先のお客があるんでしょう、どうぞ」「なに、旦那」 と、仁吉は、銀歯をちらと見せて、「あの通り、夢中なんですから……」 と、将棋の一組を顎で指して、苦笑いをもらした。
— 吉川英治 『治郎吉格子』 青空文庫
――山岡屋が開けてみると、丹前を被って、腹這いになっている男が寝呆け眼をあげ、『おう、山岡屋か』 と、銀歯を見せて笑った。
— 吉川英治 『魚紋』 青空文庫
それだけは断っておくよ』 薊の銀歯はセセラ笑いながら、暗に何ものかを挑戦していた。
— 吉川英治 『魚紋』 青空文庫
歪めた唇に銀歯が見えた。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
悪旗本のあつまりと聞く銀歯組。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
雪の傘 この化物屋敷は、銀歯組の巣であった。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
刑部様なる者が、つまりここの主であり、銀歯組の旗本、武家ごろの頭領でもあった。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
まだかつて、銀歯組の刑部様とのみよんで、人が姓をよんだことのあるを聞かない。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫