一徹者
いってつもの
名詞
標準
stubborn person
文例 · 用例
皆三は一徹者だし、お涌は無邪気すぎる女である。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
ペテロやヨハネやバルトロマイ、そのほか全部の弟子共は、ばかなやつ、すでに天国を目のまえに見たかのように、まるで凱旋の将軍につき従っているかのように、有頂天の歓喜で互いに抱き合い、涙に濡れた接吻を交し、一徹者のペテロなど、ヨハネを抱きかかえたまま、わあわあ大声で嬉し泣きに泣き崩れていました。
— 太宰治 『駈込み訴え』 青空文庫
陽子は身にしみて同感だったが、しかし、一月前の父は、インフレ防止のためには封鎖策よりほかにないと、会う人毎に喋っていた筈だ――と想い出すと、一徹者だった父も選挙の成績をよくするためには、清濁ばかりか、黒も白も一緒に呑んでしまうようになるのかと、不可解な気がした。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
畢竟するに私は一徹者である。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
その朝は郵便物が非常に少くて、東京の出版屋から私の処へ送って来た二百円の価格表記郵便物と、新聞が二通あった切りだったので、若い局長さんは山道が雪崩れで危いから今日は配達を見合わせてはドウかと云って止めにかかったものであったが、一徹者の忠平は肯かなかった。
— 夢野久作 『眼を開く』 青空文庫
あはははは」 又五郎が、半兵衛に「叔父は、古武士気質と申そうか、一徹者で、何か荒木の計にかかるように思えてならん。
— 直木三十五 『寛永武道鑑』 青空文庫
」 けれどもコゼツの旦那は一徹者ですから、一度、自分の口から言いふらしたことは、是が非でも、押し通さねばすまないのでした。
— A DOG OF FLANDERS 『フランダースの犬』 青空文庫
丸屋の六兵衛と倅の染五郎の関係、嫁のお絹を里へ帰して染五郎は今朝まで現に土蔵の二階に押込められていたこと、丸屋の主人は頑固で一徹者だが、商売熱心というだけで、人に怨みを買うような人間でないこと。
— 紅い扱帯 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
祖父は一度こうと決めたら決して譲らない、生粋の一徹者だった。
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彼は筋金入りの一徹者で、誰も彼の意見を変えさせることはできないだろう。
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プロジェクトの成功は、彼女のような一徹者の粘り強い努力にかかっている。
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あの一徹者が、ついに自分の非を認めたのは、本当に珍しいことだ。
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