せせらぐ
せせらぐ
Yodan verb with 'gu' ending (archaic)動詞-自動詞
標準
to babble (of a stream)
文例 · 用例
正面に月をうけて立った舞妓たちの簪のびらびらが、せせらぐ川波の中で揺れていてまだ宵らしくつづいた川向うの灯が、橋を渡る夥しい人の足を浮きあがらせて賑かだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
そう思いながら、法水が凝然と動悸を押えて耳を澄ましていると、どこかこの室の真近から、ちょうど瀬にせせらぐ水流のような、微かな音が聴えてくるのだった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
せせらぐ水音の中で、話している彼らの低い声もよく聞き取れなかった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
あたかも、それはせせらぐ美しい光にみちたあの小川をいつのまにか、街頭の水道管に流し入れたように、科学的ではあるが味気ないものとしてしまい、彼が意識していたよりももっと、灰色のものへ哲学を分解していたのである。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫
どこからともなく、泣くようにまた笑うように、ちろちろと水のせせらぐ音がする、藤吉は耳を傾けた。
— 三つの足跡 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
谿間せせらぐ秋の水といおうか、草むらにすだく残りの蟲の音といおうか、それは言いようもなく淋しく、やるせなく、そして美しい表現です。
— 結婚ラプソディ 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
掘り出されない数限りない宝石や化石の底を洗って、サラサラ、サラサラとせせらぐ水。
— 宮本百合子 『地は饒なり』 青空文庫
春水をせせらぐやうにしつらへし唄ひつつ笑まひつつ行く春の人春草を踏み越え/\鳩あるく三月十九日 物芽会。
— 高浜虚子 『六百句』 青空文庫
作例 · 標準
川は岩の間を縫うように流れ、せせらいでいる。
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小川がせせらぐ音を聞きながら、読書にふけった。
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山奥の泉から湧き出る水が、せせらぎながら小川となっていく。
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