濫妨
らんぼう
名詞
標準
文例 · 用例
一條禪閤兼良なども其點は認めて居るやうでありまして「佛法を尊ぶべき事」と書いてある箇條の中に、「さて出家のともがらも、わが寶を廣めんと思ふ心ざしは有べけれど、無智愚癡の男女をすゝめ入て、はて/\は徒黨をむすび邪法を行ひ、民業を妨げ濫妨をいたす事は佛法の惡魔、王法の怨敵也、」と書いてある。
— 内藤湖南 『應仁の亂に就て』 青空文庫
近ごろ水兵などが、畏き辺りの御名を呼ばわりて人の頭を打ち、また売婬屋で乱妨などするを見しことあり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
また「清正記」に載せてある天文二十年正月に豊臣秀吉の下した掟の中にも、一、軍勢於二味方地一乱妨|狼籍輩|可レ為二一銭切一事。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
また「清正記」に載せてある天文二十年正月に豊臣秀吉の下した掟の中にも、一、軍勢於味方地乱妨|狼籍輩|可為一銭切事。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
こういうように巡査が出来る前は世の中は乱妨で新徴組だとか、龍虎隊だとかいうのが乱妨をして、市中を荒らしたので、難儀の趣を訴えて、昼夜の見廻りが出来、その大取締が庄内の酒井左右衛門尉で、今の警視総監という処なのです。
— 淡島寒月 『江戸か東京か』 青空文庫
その午の刻ばかりに、中御門猪熊の一色殿のお館に、乱妨人が火をかけたのでございます。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫
今までは只おぞましい怖しいとのみ思っておりました足軽衆の乱波も、土一揆衆の乱妨も檀林巨刹の炎上も、おのずと別の眼で眺めるようになって参ります。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫
今までは只おぞましい怖しいとのみ思つてをりました足軽衆の乱波も、土一揆衆の乱妨も檀林巨刹の炎上も、おのづと別の眼で眺めるやうになつて参ります。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫