一方ならず
ひとかたならず
表現副詞
標準
unusually
文例 · 用例
今日は必ず民子に逢われることと一方ならず楽しみにして帰って来たのに、この始末で何とも言えず力が落ちて淋しかった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
この意味において、知るものは、お孝における羆の皮を一方ならず怪むのであった。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
たとへ偶然とはいへ、此離れ島に漂着して、斯く大佐の家に住み、大佐をはじめ武村兵曹其他の水兵等に一方ならず世話になつて居る身は、彼等が毎日/\其職務のために心身を碎いて居るのを、徒らに手を拱いて見て居るに忍びぬ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
と一方ならず恐るる様子、「何もそう、顔色を変えて恐怖がる事もありますめえ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
たま/\の旅行だし、靜岡まで行程を伸して、都合で、あれから久能へ※つて、龍華寺――一方ならず、私のつたない作を思つてくれた齋藤信策(野の人)さんの墓がある――其處へ參詣して、蘇鐵の中の富士も見よう。
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
4 イワンの兄はふとした拍子で、美しい花嫁を迎えることが出来たから、一方ならず嬉しく思いました。
— 渡辺温 『イワンとイワンの兄』 青空文庫
」 活動ファンと云うものは、一方ならず学究的素質を持っているものだと僕は思った。
— 映画館めぐり(十) 『牛込館』 青空文庫
」とは思わず口頭に迸った質問で、もちろん細君が一方ならず同情を主人の身の上に寄せたからである。
— 幸田露伴 『太郎坊』 青空文庫
作例 · 標準
彼女のひとかたならずの尽力に、心から感謝したい。
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その知らせに、彼はひとかたならず心を痛めていた。
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今回のプロジェクトでは、ひとかたならず大きな成果が得られた。
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