無感情
むかんじょう
名詞
標準
apathy
文例 · 用例
真に現実主義と言うべきものは、かかる一切の主観を有せず、憤りもなく憎みもなく、無私無感情の態度を以て――即ち真に科学の如く――客観について客観を見、観照のために観照をするものでなければならない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
ピンセツトを撮んで翅をそろへ、脚を直し、つまり生きてゐるやうな恰好に虫の姿勢をつくつて、仕上げが出来て、ですね、標本箱にピンで止めるんでせう、その頃私の指先きは至極科学家らしい無感情に、何となくプロフエツシヨナルに働きました。
— 牧野信一 『趣味に関して』 青空文庫
敬二郎が抱き止めようとしても、無感情な機械人間のように静かにその手から脱けて、ふらふらと歩いていった。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
3 紀久子はそして、無感情な機械人間のように吾助茶屋の中へふらふらと入っていった。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
一一 藤原は、そのいつもの、無口な、無感情な、石のような性格から、一足飛びに、情熱的な、鉄火のような、雄弁家に変わって、その身の上を波田に向かって語り初めた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
『竹林高士』といつた古淡無慾な主人公を、竹林の下に静坐させるといつた、東洋的雰囲気は、一見無感情にみえながら、東洋独特の悲劇的なテイマなのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
やや程経ってから倉地は無感情のような鈍い声でいい出した。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
笑いばかりでなく、すべてにうつろな感じがするほど無感情に見えた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の過去について語る際、何の起伏もない無感情な声で淡々と話し続けた。
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長い拘束生活の末に、彼の瞳からは光が消え、表情も完全に無感情になってしまった。
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合理的な判断を下すためには、時には私情を挟まない無感情な視点を持つことも必要だ。
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標準
athymia
作例 · 標準
重度のうつ病の症状として、喜びや悲しみを全く感じられなくなる無感情の状態に陥ることがある。
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医師は、薬の副作用による一時的な無感情の可能性も考慮しながら、治療方針を検討した。
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感情の消失、いわゆる無感情を伴う症状は、周囲の理解と長期的なサポートが不可欠だ。
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