無何有の郷
むかうのさと
名詞
標準
utopia
文例 · 用例
……沸々として涌き出づる泉の微温が潺湲と胸に滾れたかと思ふと、愚かな五体は徐ろに無何有の郷に溶けて行つた。
— 牧野信一 『坂道の孤独参昧』 青空文庫
神思殆ど無何有の郷にあるに似たり。
— 芥川龍之介 『わが家の古玩』 青空文庫
老子は時々|無何有の郷に仏陀と挨拶をかはせてゐる。
— 芥川龍之介 『西方の人』 青空文庫
あたかもかの夢想兵衛が飄飄然として紙鳶にまたがり、天外万里|無何有の郷に漂着したるの想いをなすならん。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
春の山辺の遊びかや、ほの暖かき無何有の郷。
— 清水紫琴 『したゆく水』 青空文庫
作例 · 標準
彼は都会の喧騒を離れ、無何有の郷での生活を夢見ていた。
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哲学者たちは、理想の無何有の郷について議論を交わした。
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この地こそ、まさに我々が探し求めていた無何有の郷だ。
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