痿
痿
名詞
標準
文例 · 用例
)ペツポのをぢは生れつき兩の足痿えたる人なり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
若し夫れ其見小にして、一体一物の理を知らざるは、猶全身|痿して疾痛|爾たる孤島に拠て、(中略)行ふこと能はず。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
」題の下に自註して躄痿の事を言ひ、遷任の事を言つてゐるが、既に引いてあるから省く。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
何故とは知らず、悉く身は痿えて、手に持つ燭を取り落せるかと驚ろきて我に帰る。
— 夏目漱石 『薤露行』 青空文庫
銀貨を見て何処の国の勲章だらうなどと言ひさうな、誠に上品な様子をしてゐて、書替だの、手形に願ふのと、急所を衝く手際の婉曲に巧妙な具合と来たら、実に魔薬でも用ゐて人の心を痿すかと思ふばかりだ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
僕も三度ほど痿されたが、柔能く剛を制すで、高利貸には美人が妙!
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
余りの可恐しさに直行は吾を忘れてその顔をはたと撲ち、痿むところを得たりと鎖せば、外より割るるばかりに戸を叩きて、「さあ、首を渡せ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
ただし久しく服すれば人を陰痿せしむとあるからトルーフルの正反対で、現今の様子ではこっちを奨励せにゃならぬかも知れぬ。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫