飲友
いんとも
名詞
標準
文例 · 用例
あの人たちは、もうとしをとっているし、まあ茶飲友達でも作るような気持で結婚したんだろうが、僕には、やっぱり何だか、てれくさいな。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
私が静岡に落ちてた時分の飲友達、旦那が戦争に行った留守に、ちょろりと嘗めたが、病着で、※の出るほど食ったんだ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
……思えば、むかし、夥間の飲友達の、遊び呆けて、多日寄附かなかった本郷の叔母さんの許を訪ねたのがあった。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
君も、僕と星田が飲友達だってことを知っているだろうが、元来、僕が星田に近づいて行ったのも、なんとかして奴の尻尾をつかまえたいという遠大な志を抱いたからなんだ。
— 佐左木俊郎 『殺人迷路』 青空文庫
六時出発、深川町を行乞しはじめたら大夕立がきた、そして地雨らしく降りつゞける、馴染の川本屋へとびこむ、こゝの主人公――押入聟さん――は私の放浪時代に度々同宿して打解けた飲友達だ、久振に一杯やらうといふので一升買つた、酔うて唄うて踊つて――誰も彼もいつしよになつて――近来の大散財なり。
— 仙崎 『行乞記』 青空文庫
」と媼さんは茶飲友達の噂でもするやうに「雷さまは、えらお茶が好きだあよ。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
田村は彼れよりも十歳ばかり年長の、彼の父の酒飲友達だつたのだ。
— 牧野信一 『「悪」の同意語』 青空文庫
一つは咸亨酒店で、四五人の飲友達が櫃台を囲んで飲みつづけ、一杯機嫌の大はしゃぎ。
— 魯迅 『明日』 青空文庫