上っ調子
うわっちょうし
形容動詞名詞
標準
flippant
文例 · 用例
それなのに、この国では上っ調子なマルチメディア談義ばかりで、本格的なディスプレイ組版への努力などまったくなされていないも同然じゃないか。
— 津野海太郎 『本はどのように消えてゆくのか』 青空文庫
江戸前の気象というのは、只鼻の先の事にばかりカッと逆上せあがる、又はほんの一刹那の興味ばかりを生命よりも大切がって、あとはどうでもいいという上っ調子を云うことになって来た。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
芸術の大きさ、遙けさが見え、上っ調子や道楽やべたくさは忘れてしまう心持。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
姙娠前に、ふざけるつもりから喧嘩になって、手荒くつき飛されたりなんかした後で、そんなに私が憎いんですか、と彼女はよく云ったけれど、上っ調子のその言葉は、攻撃的なだけで根深くはなかった。
— 豊島与志雄 『幻の彼方』 青空文庫
その代りいつもほど上っ調子でもなかった。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
何でも好い加減な事をいって来るに違ないから放って御置きなさい」 比田のいう事もやっぱり好い加減の範囲を脱し得ない上っ調子のものには相違なかった。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
そして抑々唯物論は、こうした頭脳の上っ調子を克服すべく今日発達して来ているのだ。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
道徳はもう少し真面目に、上っ調子でなく、考えられなければならない。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
作例 · 標準
例句