頑固一徹
がんこいってつ
形容動詞名詞
標準
stubborn
文例 · 用例
早くから母に死なれ、父は頑固一徹の学者気質で、世俗のことには、とんと、うとく、私がいなくなれば、一家の切りまわしが、まるで駄目になることが、わかっていましたので、私も、それまでにいくらも話があったのでございますが、家を捨ててまで、よそへお嫁に行く気が起らなかったのでございます。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
釜貞は無念の歯噛みと共に今は已むなく、我から問屋に足を運んで、せめて一つの仕事にでもといふのであつたが、彼の虹蓋さへ作つて呉れるなら二十が三十の仕事でも頼むとの口上に、頑固一徹の彼は火の如き憤怒と共に座を蹴つて帰宅した。
— 幸田露伴 『名工出世譚』 青空文庫
私の家は黒田藩のお馬廻り五百石の家柄で、お父様は御養子でしたが、昔|気質の頑固一徹とよく物の本やお話にあります。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
佐幕派の首領は、家老の成田頼母で、今年五十五になる頑固一徹の老人である。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
頑固一徹な成田頼母も、平生は風変りな面白い老人で、沖釣りが何よりの道楽で、新一郎も二、三度は誘われて、伴をしたことがある。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
否、たゞ単に、伯父は非常に頑固一徹で、一度言ひ出したら是が非でも押徹さねばやまない暴君的な荒い気性の人だつたから、たとひ腹の中ではどう思つて居ても、今更自分の口から森田との結婚を許すとも言はれない、といふやうな、単にそれ位な単純な、感情的な理由からに過ぎなかつたのかも知れない。
— 加能作次郎 『乳の匂ひ』 青空文庫
そうして途中で真白い雪道ばかり凝視して来たためにトラホームが痛み出し、眼を眩まされてしまったのを、なおも持って生まれた頑固一徹から押し進んで来たために、職に殉じたものに違いない…………。
— 夢野久作 『眼を開く』 青空文庫
その死顔には何等の苦悶のあとも無く、あの人相の悪い、頑固一徹な感じは、真白い雪の中に吸い取られてしまったのであろう。
— 夢野久作 『眼を開く』 青空文庫
作例 · 標準
頑固一徹な祖父は、スマホを持つことを拒み続け、今でも黒電話を愛用している。
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弟子たちは、師匠の頑固一徹な教えを守り抜き、伝統の技を次世代へと繋いでいった。
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「頑固一徹な彼を説得できるのは、おそらく世界中で君だけだろう。」
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