剰え
あまつさえ異読 あまっさえ
副詞頻度ランク #37746 · 青空 34 例
標準
besides
文例 · 用例
剰え髪は乱れて頬にかかり、頬の肉やや落ちて、身体の健かならぬと心に苦労多きとを示している。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
這奴横紙を破っても、縦に舟を漕ぐ事能わず、剰え櫓櫂もない。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
剰え陰々として、裳は暗く、腰より上の白き婦人が、長なる髪を振乱して彳める、その姿の凄じさに、予は寧ろ幽霊の与易さを感じてき。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
剰え貴い血まで見せた、その貴下、いきれを吹きそうな鳩尾のむき出た処に、ぽちぽちぽちと蚤のくった痕がある。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
就中儂の、最も感情を惹起せしは、新聞、集会、言論の条例を設け、天賦の三大自由権を剥奪し、剰え儂らの生来かつて聞かざる諸税を課せし事なり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
常ならば東海道の五十三|駅詩にもなるべき景色ならんに、柿色の筒袖に腰縄さえ付きて、巡査に護送せらるる身は、われながら興さめて、駄句だに出でず、剰え大阪より附き添い来りし巡査は皆|草津にて交代となりければ、切めてもの顔|馴染もなくなりて、憂きが中に三重県津市の監獄に着く。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
然るに昇は何の道理も無く何の理由も無く、あたかも人を辱める特権でも有ているように、文三を土芥の如くに蔑視して、犬猫の如くに待遇ッて、剰え叔母やお勢の居る前で嘲笑した、侮辱した。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
剰え、最初は自分の名では出版さえ出来ずに、坪内さんの名を借りて、漸と本屋を納得させるような有様であったから、是れ取りも直さず、利のために坪内さんをして心にもない不正な事を為せるんだ。
— 二葉亭四迷 『予が半生の懺悔』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日剰えについて考えている。
剰えという言葉は日本語で重要だ。
彼は剰えの意味を理解している。
この文には剰えが含まれている。