二言三言
ふたことみこと
名詞
標準
a few words
文例 · 用例
汽車が東京を出発してから、二言三言言ひかはしたばかりである此の男は、節野と云つて、外国語学校の夜学で知合ひになつた男である。
— 中原中也 『三等車の中(スケッチ)』 青空文庫
所が一日、予告もなく府庁の学務課から参観に来て、校長には二言三言だけ普通の話をして立去つた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
岩石の大崩れがあって、左の方に石を囲んだ坊主小舎がある、小舎の中は未だ雪が多くて、泊まることは出来そうもない、鍋が一枚蔵してあった、冠君は既に槍ヶ岳登りを終られて、雪を辷り落ちるようにして、下りて来られた、二言三言話を交えて、さっさと下りて行かれる。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
知ってる顔と見えて、案内者は薄明りに、二言三言挨拶をして行き過ぎる。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
」 お里は何か他のことを二言三言云った。
— 黒島傳治 『窃む女』 青空文庫
店には頭の禿げた肥った主人が居て、B君と二言三言話すと、私の方を見て、何か云ったがそれはオランダ語で私には分らなかった。
— 寺田寅彦 『異郷』 青空文庫
もっぱら談話をリードしているその中の一人が何か二言三言言ったと思うと他の二人が声をそろえて爆笑する、それに誘われて話し手自身も愉快そうに大きく笑っている。
— 寺田寅彦 『三斜晶系』 青空文庫
また二言三言何か言ったと思うと再び同じような爆笑が起こってそれが三声つづく。
— 寺田寅彦 『三斜晶系』 青空文庫