山坂
やまさか
名詞
標準
文例 · 用例
学生時代には学期試験とか学年試験とかいうものがやはりそうした峠になっていたが、学校を出ればもうそうしたものはないかと思うと、それどころか、もっともっとけわしい山坂が不規則に意想外に行手に現われて来た。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
立ったら頭の閊える箱の中に数人の客をのせたのを二、三人の人間が後押しして曲折の多い山坂を登る。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
円タクで白山坂上にさしかかると、六十恰好の巌丈な仕事師上がりらしい爺さんが、浴衣がけで車の前を蹣跚として歩いて行く。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
山坂を踏越えて、少々|平な盆地になった、その温泉場へ入りますと、火沙汰はまた格別、……酷いもので、村はずれには、落葉、枯葉、焼灰に交って、※子鳥、頬白、山雀、鶸、小雀などと言う、紅だ、青だ、黄色だわ、紫の毛も交って、あの綺麗な小鳥どもが、路傍にはらはらと落ちている。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
でその二人は、そうやって、雪の夜道を山坂かけて、どこへ行くんだと思召す。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
一所に捜しに出かけやうと言ふと、いや/\山坂不案内な客人が、暗の夜路ぢや、崖だ、谷だで、却つて足手絡ひに成る。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
この上は源兵衛に続いてわが身も一しお、老いの山坂|厭いなく、衆生済度に馳せ向わん。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
路に山坂がありますから、お気をつけなさいなね。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
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山坂(やまさか)は、大阪府大阪市東住吉区にある町名。現行行政地名は山坂一丁目から山坂五丁目。
出典: 山坂 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0