治外
ちがい
名詞
標準
文例 · 用例
中国人が、治外法権、領事裁判の撤廃を絶叫するのは、こんなところから原因していた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
そういう情事の政治外交手段も幾つか知っていた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
このようにゆがめられた事実の横顔の描写が単に科学記事だけに限られているのならば幸いであるが、こういうのを見るたびに、われわれ読者は、同じような歪曲が政治外交経済あらゆる方面の記事にも多少ちがった程度で現われているであろうと想像しないわけには行かないのである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
確實に精神が色界即ち物質の世界の法律に支配されて居て、治外法權の如きものは、或許されたる小範圍だけにしか存して居らぬ事を語つて居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
確実に精神が色界即ち物質の世界の法律に支配されていて、治外法権のようなものは或る許された小範囲だけにしか存在しない事を語っているのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
早い話が阿父のやうな壓制君主までも、此處だけは治外法權として、何等の侵略を加へ得ない奴さ。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
ましてや対手は代役ながら、治外の権力ともいうべき俗人不犯の寺格を預かっている寺僧でした。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
一種の治外法権ともいうべき旗本屋敷に潜伏して、無事に月日を送っていれば、容易に町方の眼にも触れなかったのであるが、お近は江戸へ帰ると、間もなく更に新らしい恋人を見つけ出した。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫