聖人君子
せいじんくんし
名詞
標準
person of lofty virtue
文例 · 用例
舌は心の霊苗なり、とはどんな聖人君子の言葉か知らないが、何の事やらわけがわからぬ。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
それに続いて生年月日やら生処やら卒業の学校やらが書立てられ、さて、M氏に嫁するに及んで、貞淑にして内助の功少からず云々……とあり、それから今度は奇妙なことに、一転して御亭主たるM氏自身の伝記に変って、彼の経歴から、資性温厚だとか、人以て聖人君子と為すとか、弔辞の中の文句に似た言葉が並んでいる。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
『揚子』に聖人虎別、君子豹別、弁人狸別、狸変ずればすなわち豹、豹変ずればすなわち虎、これは聖人君子弁人を順次虎豹狸に比べたのだ。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
僕のような夢にまで鱈腹食って覚めてから下痢するというほどの浅ましい凡夫でも、時と場合とによれば、境遇次第で、何の苦心も修養も煩悶もなく、ただちに聖人君子となれるのだ。
— 大杉栄 『獄中記』 青空文庫
要するにこの声を能く守る者は善良なる人、悉くこれに従えば聖人君子というものであろう。
— 新渡戸稲造 『自由の真髄』 青空文庫
これに反し内部の矩を守るは頗る難く、その代りにこれを完うすれば即ち聖人君子となるのである。
— 新渡戸稲造 『自由の真髄』 青空文庫
ところが内部の矩の命ずることは必ずしも外部の矩の命ずるところと合致しない、一般臣民が善良なる風俗習慣としあるいは結構な法律と見做しているものも、聖人君子もしくは時代より一歩進んだ先覚者の眼より見れば、あるいは時世後れであったりあるいは無意味であったりあるいは有害であると認むるものが少くない。
— 新渡戸稲造 『自由の真髄』 青空文庫
己れの為すべき事を為して天にも地にも愧じない人は、死を見ること帰るが如くなるべきで、これは古来の聖人君子の死方を観てもよく分る。
— 新渡戸稲造 『「死」の問題に対して』 青空文庫
作例 · 標準
彼は誰に対しても公平で、まるで聖人君子のような振る舞いをする。
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「私は聖人君子じゃありませんから、たまには愚痴も言いたくなりますよ」
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聖人君子を演じ続けるのは疲れるから、もっと素直な自分を出してもいいと思う。
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