忘れ草
わすれぐさ異読 ワスレグサ
名詞
標準
orange daylily (Hemerocallis fulva)
文例 · 用例
渠は煙草を嗜むにあらねど、憂を忘れ草というに頼りて、飲習わんとぞ務むるなる、深く吸いたれば思わず咽せて、落すがごとく煙管を棄て、湯呑に煎茶をうつしけるが、余り沸れるままその冷むるを待てり。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
談話の題目となつてゐるのは外でもない、古今集に載つてゐる紀貫之朝臣の、道しらば摘みにも往かむ住の江の 岸に生ふてふ恋忘れ草といふ歌の忘れ草とは、どんな草をいふのだらうかとの詮索だつた。
— 昭和五(一九三〇)年 『茶話』 青空文庫
「忘れ草――むかしから随分やかましくいはれたものだが、岸に生ふてふといふからには、多分水草に相違ありますまい。
— 昭和五(一九三〇)年 『茶話』 青空文庫
もつと小さくて哀れの深い……」「忘れ草。
— 昭和五(一九三〇)年 『茶話』 青空文庫
「一体貫之卿は、忘れ草といふものがどんな草か知つてゐたのでせうか。
— 昭和五(一九三〇)年 『茶話』 青空文庫
住の江の忘れ草が何であるかといふことは、津守家の口伝で、世間のものはただ勝手にそれを想像してゐるに過ぎなかつたのですからな。
— 昭和五(一九三〇)年 『茶話』 青空文庫
この詮索には、主上も一方ならず御興味をもたさせられた御様子で、程なく禁裏から津守家へあてて、「住の江の忘れ草といふものを叡覧遊ばされたいから……」との御諚が下つた。
— 昭和五(一九三〇)年 『茶話』 青空文庫
同家では白木の箱を三重に仕立てて、その中につひぞ人の見たこともない神秘な忘れ草を納めた。
— 昭和五(一九三〇)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
夏の野原には、オレンジ色の忘れ草が可憐に咲いていた。
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祖母が庭に植えた忘れ草が、今年もきれいに咲いた。
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忘れ草の花言葉は、『 دنوں草』や『装い』などがある。
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標準
tobacco
作例 · 標準
昔の書物には、別名『忘れ草』とも呼ばれる植物について書かれている。
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この植物は、その葉を乾燥させて嗜好品として利用された。
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『万葉集』にも、この植物を指す言葉が登場する。
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