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火口壁

かこうへき
名詞
1
標準
crater wall
文例 · 用例
これはしかし吉田口の五合目から、富士に向って、左に路を取り、宝永山の火口壁から、その火口底へ下り、大宮方面の大森林に入って、大沢の嶮を越え、小御岳へ出るのが順で、始めて「大願成就」になるのだが、私は故あって、逆に山に向って右廻りをした。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
火口壁は四十度以上の急角度で、胸突八丁よりも峻嶮に、火口底までは直径約一千尺の深さで、頂上内院大火口よりも深いものである。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
あれは宝永の噴火口で、雪が実際は消えていないのであるが、火口壁の陰影で、藍色に見えるのである。
小島烏水 高山の雪 青空文庫
少し近づいて見ると、その火口壁の雪は、反対に白紙でも貼りつけたように目立って見える。
小島烏水 高山の雪 青空文庫
六合目――宝永の新火口壁(いわゆる宝永山)まで来ると、さすがに高嶺の冬だと思われる冷たさが手足の爪先まで沁みて来る。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
足許を瞰下すと、火口壁の周辺からは、蝋燭の融けてまた凝ったような氷柱が、組紐の如く、何本となく、尖端を鋭くして、舌のように垂れている、火口底は割合に、雪が多くない。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
風のない穏やかなある日あの火口丘の頂に立って大きな声を立てると前面の火口壁から非常に明瞭な反響が聞こえた。
寺田寅彦 化け物の進化 青空文庫
すると彼はそことはだいぶ離れた後方の火口壁のところどころに立ち上る蒸気をさして「あのとおりだ」という。
寺田寅彦 案内者 青空文庫
作例 · 標準
富士山の火口壁は、見る者を圧倒する迫力があった。
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ドローンで火口壁を調査し、噴火の兆候がないか確認した。
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活火山の火口壁近くでは、硫黄の匂いが立ち込めていた。
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