細かい金
こまかいかね
表現名詞
標準
small change
文例 · 用例
しかるに予蠍を小さい壺に入れ細かい金網を口に張って蓋とし置くと、蠍先生追い追い壺の内壁を這い上って件の網の表を這い、予をして遺憾なくかの櫛の作用を視察せしむ。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
壁も天井も全部白く、出来るなら、細かい金属製ネットを張った大窓。
— 宮本百合子 『書斎を中心にした家』 青空文庫
丁度その時分から雪が降り出し、私が何かの物音で薄目をあけ、ついでそういう生活の条件の裡ではいつとなし習慣となっている動作で左手の高い窓を見上げると、細かい金網の網目のむこうで雪は益々盛に降りしきっている。
— 宮本百合子 『わが父』 青空文庫
わたしは、監房の戸にくっついて立ち、そこに張ってある目の細かい金網をとおして、二尺とはなれぬ廊下での光景を見ているのだ。
— 宮本百合子 『一九三二年の春』 青空文庫
この看守は煙草が吸いたくてたまらないでいる留置人の鼻先で、指もくぐらない細かい金網のこっち側へわざとバットを転しておいたり、今にも喫わしてくれそうに、ケースの上でトントンとやって見せたりして、猿をからかうように留置人をからかうのであった。
— 宮本百合子 『刻々』 青空文庫
彼の藁家の庭には、細かい金網を張った檻が幾つもあった。
— 豊島与志雄 『蝦蟇』 青空文庫
西丸だけは復興の工事中であるが、それすら幕府御勘定所のやり繰りで、諸国の町人百姓から上納した百両二百両のまとまった金はもとより、一朱二朱ずつの細かい金まではいっている御普請上納金より成り立つことは、半蔵のように地方にいていくらかでも上納金の世話を命ぜられたものにわかる。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
「これは細かい金物の細工をする時使うもので、これを弾丸の代りに撃ち込めば、煙硝が弱いと人間の身体を撃ち抜く筈はない。
— 花見の留守 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
「細かい金を持ち歩くのは面倒だから、全部電子マネーで払っているんだ」
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お祭りの屋台を回るために、あらかじめ千円札を細かい金に崩しておいた。
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貯金箱をひっくり返すと、細かい金がジャラジャラと床に広がった。
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