室房
しつぼう
名詞
標準
文例 · 用例
惡い季節薄暮の疲勞した季節がきたどこでも室房はうす暗く慣習のながい疲れをかんずるやうだ雨は往來にびしよびしよして貧乏な長屋が竝びてゐる。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
どこでも室房はうす暗く慣習のながい疲れをかんずるやうだ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
支那家屋にしても、街路からはただ、薄暗い室房の重畳が見られるだけで、その白壁や屋根の景観を得ようとすれば、百貨店などの屋上に登らなければならない。
— 豊島与志雄 『上海の渋面』 青空文庫
座席について室房を見まわすと、一人ずつ憲兵が附添った、おなじ運命の人らしいのが、七組ぐらい居たが、暗くて顔が見えなかった。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫