焼杉
やきすぎ
名詞
標準
yakisugi
文例 · 用例
午後、街へ出かけた、焼杉下駄を買ふ、二十一銭、これで二ヶ月は大丈夫だ、冬村君の仕事場へ寄る、弟さんだけしかゐない、蝮蛇疵は大したことがないとのこと、それは結構、安心する、さらに樹明君を学校に訪ねる、元気いつぱい、うれしいことだ。
— 伊佐行乞 『行乞記』 青空文庫
日田は木どころ、製材所が多い、なか/\大規模だ、産物ハ焼杉下駄、名物ハ鮎、うまいなうるかは。
— 種田山頭火 『道中記』 青空文庫
澄太君の好意で――二十五銭 焼杉下駄三十銭 家庭用マツチ壱円 借金二口米や茶は買へなかつたが。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
また一つ旅のヱピソード、――この宿は子沢山で、ちよつと借りて穿くやうな下駄なんぞありやしない、やうやく自分で床下からチグハグなのを片足づゝ探し出したが、右は黒緒の焼杉、左は白緒の樫、それも歩いてゐるうちに、鼻緒も横も切れてしまつて、とう/\跣足にならなければならなかつた。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
――若いもんはいいねえ」 薄赤い、むっちりした手が水の滴をたらしながら襦袢をしぼり上げるところを見ていたが、引込んだと思うと、「ちょいと、すまないけど、これもついでにザブザブとやっといて下さいな」 焼杉の水穿きをつっかけて、自分の水色格子の、割烹着をもって来た。
— 宮本百合子 『三月の第四日曜』 青空文庫
焼杉のサンダル下駄を無雑作に素足の先につっかけて、着古した水色の薄毛の服に小さいエプロンをつけた姿を暢気に仰向け、桃子は庭の芝生のゆるい斜面に臥ていた。
— 宮本百合子 『夜の若葉』 青空文庫
焼杉板の黒塀に沿って、山下邸の門をくぐった。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
それに柄は多く焼杉を用いますので、どんな座敷で用いても悦ばれるでありましょう。
— 柳宗悦 『手仕事の日本』 青空文庫
作例 · 標準
焼杉は、日本の伝統的な外壁材として知られている。
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古民家の外壁に焼杉が使われており、趣のある雰囲気を醸し出していた。
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焼杉の独特な風合いは、現代建築にもうまく調和する。
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