不安心
ふあんしん
形容動詞名詞
標準
uneasiness
文例 · 用例
またある年は父子三人とも熱が出たり腸を害したりして、不安心な怪しげな医者の手にかからねばならなかった。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
おみよから心中の話をほのめかされたのを、彼はいろいろに宥めすかして、その日の夕方にともかくも市ヶ谷の家へ帰らせたが、なんだか不安心でもあるので、彼は途中から又引っ返しておみよの家へたずねて行くと、もう遅かった。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
その日はそれでお別れ申しましたが、二月に又お詣りをいたしますと、和尚様はわたくしの顔を見て、又同じやうなことを云つて溜息を吐いておいでになりますので、わたくしも何だか不安心になつてまゐりまして、『それはどうした譯でございませう。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
いくら口止めをして置いても、果たして秘密を守るかどうか頗る不安心である。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
僕は思わず、『母上如何か仕て居なさるよ、気を附けんと……』 里子は不安心な顔をして、『私|真実に気味が悪いわ。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
渡瀬は説明を続けているうちに、だんだん一つの不安心な箇所に近づいていった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
俺ら可いてことよと受合って来たけれども、不安心だと見えてあとからついて来たそうで、老人は苦労性だ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」「けれども、ここへ残して置くのは何だか不安心ですから……。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
作例 · 標準
連絡が取れない彼に対して、私は日に日に不安心が増していった。
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不確かな情報が飛び交い、人々の間に不安心が広がっている。
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子供たちの帰りが遅いと、親は不安心でいっぱいになるものだ。
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