石刀
せきとう
名詞
標準
文例 · 用例
貝塚から出る石鏃や石刀がすこぶる精巧にできているところから考えると、石器時代の人間もよほど指先の仕事が器用であったものと見える。
— 丘浅次郎 『民族の発展と理科』 青空文庫
山内君が亀岡式後半に見らるるという内反り石刀のごとき、その内反りの形は最も古い様式を伝え、またその柄頭の形態文様はわが古墳出土の鹿角製直弧文装飾を有する柄頭に系統を有するものと認むべき理由があるが、さればとてこれによりて内反刀時代と古墳時代とをチャンポンに見る必要はなかろう。
— ――日本石器時代終末期問題―― 『「あばた」も「えくぼ」、「えくぼ」も「あばた」』 青空文庫
さきに自分が本誌において、奥羽地方のアイヌ族がすでに先秦時代に際して、大陸と交通したのではなかろうかというような、突飛な説を担ぎ出すに至ったのは、主として津軽半島の北端に近い宇鉄から発見せられた石刀が、先秦時代のシナの刀貨と類似しているところにヒントを得たためであった。
— 喜田貞吉 『奥羽北部の石器時代文化における古代シナ文化の影響について』 青空文庫
それはただに地理的関係から然か考えられるばかりでなく、内反り石刀の奥羽地方に多いことからも想像せられるのである。
— 喜田貞吉 『奥羽北部の石器時代文化における古代シナ文化の影響について』 青空文庫
また石斧石刀の類も出づ。
— 柳田国男 『遠野物語』 青空文庫