真画
しんが
名詞
標準
文例 · 用例
この頃はまた写真電送機というものが成効に近づいて写真画図のごときものを一瞬間に遠距離に送る事さえ思いのままになろうという事である。
— 寺田寅彦 『写真電送の新法』 青空文庫
タイガーの二、三軒先に荒井真画堂という、これも額や洋画を売る店がある、この店については私にいろ/\の思い出がある。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
私が十歳位の時であったか、この真画堂にアラビア馬の油絵があってそれがほしくてならず、店の番頭さんの今井さんにつれられてそれを買いに行ったところ、当時の値段で、十何円とかいう高価である。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
それに写真画帖のようなものを持ち、「お買い下さい。
— ――ふるき市街の回想―― 『小景』 青空文庫
昔|芳幾が描いた写真画と云ふ物は、あれと類を同じくしてゐたが、求める所が鄙俗なだけ、反つてあれ程|嫌味はない。
— 芥川龍之介 『雑筆』 青空文庫
泰造への返事の手紙を書き終ると、稲田は伸子に珍しい写真画集を見せた。
— 宮本百合子 『二つの庭』 青空文庫
その親船に向って、雑多な人が、小舟に乗込んで岸を離れようとする光景が、一種の写真画となって、その書物のうちにはさまれている。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
お京は、写真画報を見ながら、順番を待っていた。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫