黄巾
こうきん
名詞
標準
文例 · 用例
黄巾の賊張角の起つたのは中平元年二月であるが、張陵の一族若くは一味と思はるゝ張修の巴郡に反旗を擧げたのは同年七月であるから、陵の教を立てたのは、それより前と考へられる。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
黄巾の賊も其反した時三十六萬の衆を有したのだから、前めて之を水官に告ぐるとしたものである。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
泰平道は爆發して黄巾の賊となり、五斗米道も一時は五斗米賊と稱されたが、これは僻遠の地の漢中川蜀に起つたものなので、幸に撃滅されるのを免れ、後に其宗教的部分が長く/\存在して、力衰へたりと雖も今に猶龍虎山に其本據を有し、後漢末より連綿と續いて、或時代には天師と稱して靈威あるものとされてゐるのである。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
蓋し天女ここに嘆き、清躯鶴のごとき黄巾の道士が来つて、ひそかに舟を煉り金を錬るその深妙境をここに夢みて、或は遊仙ヶ岡と名づけられたものであらう。
— 北原白秋 『日本ライン』 青空文庫
蓋し天女ここに嘆き、清躯鶴のごとき黄巾の道士が来って、ひそかに丹を練り金を練る、その深妙境をしてここに夢み、或は遊仙ヶ|岡と名づけられたものであろう。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
緋衣、紅裙、青衣、白衣、緇衣、黄巾、青踏、赤前垂れ、白湯文字等、服粧で職業や階級を呼ぶ事多く、明治十年前後和歌山に奧縞ちう淫賣女が多かつた。
— 並にサンヤレの事 『女順禮』 青空文庫
馬来人やヒンヅ人が黒光のする体に黄巾赤帽を戴き、赤味の勝つた腰巻を纒つて居る風采は、極帯植物とに調和して中中悪くない。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
或時に黄巾の賊といふ馬賊が攻めて来た。
— 沖野岩三郎 『愚助大和尚』 青空文庫