疱瘡神
ほうそうがみ異読 ほうそうしん
名詞
標準
smallpox demon
文例 · 用例
奥方には最愛の姫様があって、容貌も気質もすぐれて美しいお方であったが、その美しい姫様は明けて十七という今年の春、疱瘡神に呪われて菩提所の石の下へ送られてしまった。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
「どうした赤え手拭被らせらつたんべえ」「俺らさうだ手拭なんざあ被つたこたねえよ」「そんでも疱瘡神は赤え手拭好きだつちげな」「そんだつて俺ら被んねえよ」痘痕の爺さんはすつかり悄れて畢つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
疱瘡神の露払いじゃあるめえし、用もねえのに、わざわざとあばたのところへなんぞ行くがものはねえじゃござんせんか」「しようがねえな。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
それは小児が牛の背中に跨って、長い槍を振りまわして疱瘡神を退治している図で、みんな絵草紙屋の前に突っ立って、めずらしそうに口をあいて其の絵を眺めていたものです。
— 河豚太鼓 『半七捕物帳』 青空文庫
日本でも古くからこの病が流行し、どうしておこるかわからぬので、疱瘡をつかさどる神さまがあって、その神様がいかって疱瘡をはやらせになるから、疱瘡にかからぬようにするには、疱瘡神をおがめばよいといって、戸ごとに祭ったものであります。
— 小酒井不木 『ジェンナー伝』 青空文庫
通常疱瘡神として住吉大明神を祭ったものでしたが、いくら住吉大明神を祭っても、疱瘡は依然としてその勢いをたくましゅうしたのであります。
— 小酒井不木 『ジェンナー伝』 青空文庫
疱瘡神を祭らなくなっても、種痘をさえほどこせば、たとえときどき天然痘が流行しても、少しもおそれることなく暮らせるようになりました。
— 小酒井不木 『ジェンナー伝』 青空文庫
あの菊石面の赤い疱瘡神は、王様のお体に、その一万もある針を、すつかりさしこんで、毒を入れてゐる。
— 宮原晃一郎 『孝行鶉の話』 青空文庫
作例 · 標準
かつての村々では、疱瘡神を鎮めて病を退けるための特別な祭礼が行われていた。
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古い言い伝えによれば、疱瘡神は赤い色を嫌うとされており、魔除けに赤が使われた。
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疱瘡神という恐ろしい存在を、人々は畏敬の念を持って祀ってきた。
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ウィキペディア
疱瘡神(ほうそうがみ、ほうそうしん)は、疱瘡(天然痘)を擬神化した悪神で、疫病神の一種である。
出典: 疱瘡神 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0