険呑
けんのん
名詞
標準
文例 · 用例
おもちゃに持たしておくと険呑だから、実は、今夜にも宿で聞いて、私ン許まで取戻しに行こうと思っていた処だったッて、そういいます。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
自分はさすがにそれほど大胆ではなかったので、どうも険呑に思われて断行し得なかった。
— 二葉亭四迷 『余が翻訳の標準』 青空文庫
仕方がない、せめて髪の毛でも切って持っていってやりたいが、のそのそ出ていったら、まだちっと険呑じゃ。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
おッ母さんだッて、抜かりはないが、向うがまだ険呑がっていりゃア、考えるのも当り前だア、ね」「何が当り前だア、ね?
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
険呑だと八合目あたりから下を見て覘をつける。
— 夏目漱石 『琴のそら音』 青空文庫
――倫敦にゃだいぶ別嬪がいますよ、少し気をつけないと険呑ですぜ」ととんだ所へ火の手が揚る。
— 夏目漱石 『倫敦塔』 青空文庫
「然し君注意しないと、険呑ですよ」と赤シヤツが云ふから「どうせ険呑です。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
かうなりや険呑は覚悟です」と云つてやつた。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫