砂壁
すなかべ
名詞
標準
sand-coated interior wall (in traditional Japanese architecture)
文例 · 用例
水仙は水仙の影、寒菊は寒菊の影、その壺も玻璃の影して、栗色の砂壁に在り。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
壁は京都の遊郭によくある黄色っぽい砂壁ですが、よく見ると、突き当りの壁には、口に含んで霧にでも吹いたように、血が一面に吹きかかっているのでした。
— 菊池寛 『島原心中』 青空文庫
床の間などには砂壁が少し落ちたらしいが、損所はない。
— 宮本百合子 『私の覚え書』 青空文庫
床壁、緑っぽき黒の砂壁、その前に花の色、実に落付いて美しき調和。
— 宮本百合子 『一九二七年春より』 青空文庫
柱の手擦れた汚れや、砂壁の爪の痕跡など、それぞれ自分の身を包んでいた殻のように感じられ、加わる疲れのまま見降ろしている畳目が、無きに等しい軽やかなもの思いに似て見えた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
ふっと横の砂壁にちらちらと朝の陽が動いている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
床は一間を申訳のために濃い藍の砂壁に塗り立てた奥には、先生が秘蔵の義董の幅が掛かっていた。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
非常に砂壁の落ちる棚の上だの部屋の周囲にはトランクから出した許りで入れるものもない沢山の本が只じかに並べてあって、鳶色をした薄い同じ本が沢山荒繩にくくられてころがって在ったりした。
— 宮本百合子 『追憶』 青空文庫
作例 · 標準
和室の砂壁が古くなり、ポロポロと砂が落ちるようになってしまった。
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職人が塗り上げた砂壁は、独特の陰影を生み出し落ち着いた空間を作る。
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リフォームの際、古い砂壁を剥がして現代的な壁紙に張り替えた。
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