官宅
かんたく
名詞
標準
official residence (for public servants)
文例 · 用例
監獄の役人の方は、官宅のようなものが出来ていて、それに住めば、向島の家から家賃があがる。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
「余の親愛する老叔父は、その平素目して大英雄となせるグラッドストーンのかつて住まいしことあるこの官宅にきたって滞留することを、必ずや一代の面目となして大いに喜ぶであろう」と。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
岩崎は丸の内一帯の大地主だ、丸の内といえば諸大名の官宅のあった土地だ。
— 長谷川時雨 『牢屋の原』 青空文庫
(六)長安に於ける大師 大師が我が遣唐大使藤原葛野麻呂の一行に加つて、長安に到着された當初は、その一行と共に、支那政府から指定された宣陽坊の官宅に宿泊された。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
牢屋を界にして、北は官宅街とし、南に庶民の町屋を営ませた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
しかし、官宅の堂々さに比して、東西に画る火防線を界にした南の町地には、昔のままの草葺小屋も雑居していた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
」「官宅地からずっと南にはずれて、本願寺街道に寄ったところでしたな、わたしらはこの脚で歩いてみましたね、本陣の裏にあたりますかね、秋田屋の前を南に出たところで、あれはそう、何というか――」 はなし手はちょっと眼をつぶるようにして見て来たサッポロの地形を思い描くのであった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
これまで代々の藩主は三の丸に住まわれて、或る点においては公私混合という風であったが、朝廷からの命令で、藩主の暮し向きは、藩の収入十分の一を下附せらるるという事になり、その暮し向きの変更からも別に居宅を構えらるるの必要が生じて、即ち知事の官宅という姿でかような新邸が出来たのである。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は高級官僚として長年勤め上げ、定年退職と同時に長年住み慣れた官宅を明け渡した。
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昭和初期の面影を残す古い官宅は、今では文化財として一般公開されている。
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「お父さんの転勤で、今度は地方の官宅に引っ越すことになったんだ」
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官宅の庭には、歴代の住人が植えたと思われる立派な梅の木が枝を広げている。
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