宥
宥
名詞
標準
文例 · 用例
下田先生の所謂、女徳のなよよかなるいはれにて、宥さばゆるせよかし。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
昂奮なすつちや不可ません』と、私に背を向けたまゝ、医者は弟を宥めすかしてゐるのであつた。
— 中原中也 『亡弟』 青空文庫
余は教会に捨てられて始めて寛容寛宥の美徳を了知するを得たり、余が小心翼々神と国とに事えんとする時にあたって、余の神学上の説の異なるより教会は余の本心と意志とに疑念を懐きついに或は余を悪人と見るに至れり。
— 内村鑑三 『基督信徒のなぐさめ』 青空文庫
四五人の群が僕を宥めて縁から上がらせた。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
子息ハ宥免ノツモリデヰマシタ。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
僭越の罪は宥してもらいたい。
— 寺田寅彦 『短歌の詩形』 青空文庫
何と宥めても承知をしません。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
口々に押宥め、民子も切に慰めて、お前の病氣を看護ると謂つて此處に足は留められぬ。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫